男性看護師と外国人看護師の登場

看護師をとりまく雇用情勢に変化が起きつつあります。

それが、「男性看護師」(ナースマン)の増加と、「外国人看護師」の登場です。20年も30年も前であれば、病院などの医療機関は女性スタッフの姿ばかりだったように思いますが、近年、医療現場の職業の多様化と男女雇用均等法などの推進により、医療の世界でも随分と医師以外の男性スタッフの姿が見られるようになりました。その中でも、特に最近急増の兆しがあるのが、「男性看護師」(ナースマン)です。

厚生労働省の発表したところでは、2012年の男性看護師の数は「63,321人」まで増えており、これは看護師全体の数「1,015,744人」の「6.2%」に当たります。看護師養成所の新入生を見ても、男性看護師の割合は20年前の約6倍、10年前の約2.5倍にまで増えているそうで、かなり男性看護師の増加傾向が顕著になってきました。

女性看護師だけだった時代から比べると…

男性看護師の増加により出産・育児によるベテラン看護師の離職のリスクもなく、長期間に渡っての継続勤務が期待できるので、現場の慢性的な看護師不足を軽減する要因の一つとして大いに期待したいところではあります。ですが、男性看護師の増加は喜ばしいことばかりでもありません。それによる新しい問題もちらほらと浮上してきているのです。

たとえば、まだ定着には程遠い状況であることから、男性看護師用の職場環境の整備が追いついてはおらず、更衣室などの準備ができていないなど細かい問題もあれば、女性の患者の身の回りの世話やケアを男性看護師が断られるといった事例もあるようで、そういった配慮も今後はますます必要になってくるでしょう。このように、男性看護師では手の出せない部分も職務にあることから、女性看護師とはまた少し違ったキャリアプランの形成が必要になってくることが予想されます。

インドネシアやフィリピン、ベトナムからの「外国人看護師(候補者)」の受け入れがはじまっていますが、今のところは医療文化の違い、言語の壁といった要素から「看護師国家試験」の合格率はわずか4%程度にとどまっているようで、日本国内で看護師として外国人が勤務開始する事例はほとんどありません。ただし、長い目でみればゆっくりとではありますが増加していくことが予想されますので、10年20年といった長期的なスパンでは外国人看護師の姿も珍しくなくなってきていることでしょう。