看護師と准看護師の違い

あまり医療分野のことを知らない方は

ふだん病院に出入りすることがあっても「准看護師」(准看)という資格についても知らないことが多いです。それもそのはず、「看護師」(正看護師)と「准看護師」は、外見の違いはほとんどなく、パッと見でわかるものではありません。

「准看護師」とは、都道府県知事の免許を受けて、医師や看護師の指示のもとに患者に対する療養上のさまざまな世話や診療の補助をする者のことで、「看護師」が国家資格免許であるのに対して、「准看護師」は都道府県知事免許という風に区分が分かれています。

職務上での決定的な違いは、看護師が自分自身の判断で主体的に看護が行なえるのに対し、准看護師には独自の判断は禁止されていることです。あくまで医師・正看護師の補佐的立場だということです。

ただ、その分、准看護師になるためのハードルは正看護師と比べると低く、2年制の「准看護師学校」や高等学校の「衛生看護課」に3年間通った後に、「准看護師試験」に合格することで資格取得ができます。

また、これらの学校では概ね社会人の方でも入学できるようになっていて、年齢制限を設けているところはほとんどありません。ですので、社会人になってから医療の道を志し、働きながら勉強し資格取得を目指すことも可能です。そして、准看護師として勤務した後に、そこから正看護師の資格取得を目指しキャリアアップしていくこともできます。

厚生労働省が平成22年に行なった「賃金構造基本統計調査」結果

では、給与面の待遇の差はどの程度でしょうか?厚生労働省が平成22年に行なった「賃金構造基本統計調査」結果を見てみましょう。

  • 准看護師の年収(20~24才)… 320万
  • 正看護師の年収(20~24才)… 345万

  • 准看護師の年収(30~34才)… 363万
  • 正看護師の年収(30~34才)… 460万

  • 准看護師の年収(40~44才)… 434万
  • 正看護師の年収(40~44才)… 540万

このように、年齢が上がってくると年収に100万円以上の差がついてくることがハッキリしています。もちろんこれは、受け持つことのできる職域の違いによるものなので、正看護師は相応に責任の重い仕事を担っているということですが、同じ職場で働く以上、やりがいにせよ報酬にせよ、より大きなものを求めてしまうのが人情というものです。

そして当然ながら、婦長などといった主だった責任のある管理職に就けるのは正看護師だけです。「看護を主体的に行なう」か、「補佐で居続けるか」の差は、大きいと言えるでしょう。